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遠藤さん、こんにちは。いるか@羽生 章洋です。

|何を隠そう、約10年前、私が初めてお金をもらったのは Prolog でした。
|東芝の PSI というオブジェクティブ Prolog マシンで動く「知識ベース」
|の仕事でした。資金は ICOT から出ていました。

おー、Prologって美味しいでしょうか(^^;;

|> これって、要するにWhyの部分(企業の、または、対象業務の存在意義)に
|> 言及しているのは、分かっていただけますでしょうか(^^a
|
|最近NJKの萩本さんの仕事の足跡を辿っているのですが、
|かなりこの点を意識されているのではないかと思います。

ええ、一応本も読んでますから(全部読み切ってないけど)、
萩本さんは意識されてますね。

ただ、私から見ると、どうしても実装寄りなのです。
DROPの成果物を見て、他の部署の仕事ぶりが技術者以外にも
分かるかといえば、そうじゃないでしょ?(^^;

となると、インフォーマルシステムの存在に言及する根拠とするには
少し弱いな、と。
インフォーマルに対する言及が出来ないということは、つまり
現時点のWhyを肯定して進めざるを得ないわけで、それでは
仕様変更の嵐になるのは、目に見えてます。

OOは、仕様変更に柔軟に対処できるというのが「ウリ」なので(^^;
Whyには触れないのでしょうけど、Whyなくして投資は出来ない訳で。
As-IsとTo-Beなんですが、これがビジネスモデルから落ちてこないと
例えば、2層でするのかn層で行くのか、という問題も技術論だけに
なってしまう。

|> 「自分は当事者では決してない」
|
|「やさしいJavaプログラミング」という書籍に、
|「ピラニアになってみよう」という章があるそうです。

読みました(^^)

|この本は、ピラニアが泳ぐプログラムを作るのですが、
|ピラニアオブジェクトの「気持ちになる」わけでしょうね。

ええ。これ面白いな〜と思いました(^^)

が、私の言う「当事者」とは、実際にそのシステムを使う人です。
例えば伝票入力の画面を我々が作ったら、その画面に毎日毎日
朝から夜まで向かい合って、伝票を入力し続ける人たちの事です。

プログラムの「中」ではなく「外」に存在する、「否応無しに」
使わざるを得ない人たちです。
その人たちが、「あぁ、この画面で良かったなぁ」と思ってもらえない
ようでは、いくら技術的に優れていても0点です。

そして、更にその人たちの「良かったなぁ」という気持ちが
実際の業務に成果として現れて、経営における効果となって
初めて合格点です(満点ではありませんね)。

これらをどうやってモデルに表現するのか、が今の目論見です。
モデルに書けないのに、どうしてそういうプログラムが作れるの?
っていうのが、私の思いです。


                     98/5/13(Wed) 04:05pm  IZK06002 いるか(羽生 章洋)
                                   Authur Andersen Business Consulting

                     http://www.psnet.ne.jp/iruka
                     JBuilder Users' Forum(FJBUILDR) SubSys
                     http://www.niftyserve.or.jp/forum/fjbuildr